私のヒーロー=ヤンキー君☆


廊下の窓側に寄りかかって、また両手をポケットに入れて立っていた。
窓から入る風に髪を揺らして、鳳くんの周りだけ時間が止まったみたいだった。


「ほら、見とれてないで行ってきなよ!!」
「わっ、茉智ちゃん…」

茉智ちゃんに背中を押される。
振り返ると、ニッと笑って私を見た。

茉智ちゃんが親友で良かった……

「鳳くん!」

私は鳳くんに駆け寄った。



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