私のヒーロー=ヤンキー君☆
「ケータイ…貸して。」
「えっ、うん。」
ポケットからケータイを取り出して鳳くんに渡す。
その時に、少しだけ。
鳳くんの手に私の指が触れた。
トクンッ…
また心臓が跳ねる。
「……よし。」
「え?」
「…俺のアドレス、送っといたから。」
「わかった、ありがとう。」
嬉しい…
電話帳のデータの中に、鳳くんの名前を見つけた。
『鳳 龍雅』
「…嬉しいなぁ…」
「…………りま…」
「ん?」