私のヒーロー=ヤンキー君☆


グイッ!


「きゃっ…」

私は、龍雅の腕の中にいた。


「りゅ…龍雅?」
「わっ、何すんねん!」
「………こいつ、俺のだから。」


トクンッ…


涼しい顔で、さらっと言った。


「龍雅…」
「何やねん。ホンマみたいやなぁ…」

今までの明るくて、ふざけたような態度から一変して、真剣な顔で龍雅を見る羽柴くん。

「脅しでもしたんか?」
「違うよ!私も…龍雅のことちゃんと、好きだから付き合ったの…」

言ってて、だんだん恥ずかしくなっちゃって声が小さくなっちゃった。

「……お前、誰?」



< 91 / 328 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop