私のヒーロー=ヤンキー君☆
「…ホンマに、知らんの?」
「あ?知らねぇから聞いてんだろ。」
「…もう一度聞くで?ホンマのホンマにしら…」
「うるせぇな…知らねぇって言ってんだろ!」
「あんたもしつこいわねぇ…」
何度も何度も聞いてくる羽柴くんに、イラッとした龍雅と茉智ちゃんが口々に言った。
「…羽柴、羽柴 幸平や!!何でやねん!?学校でチャラ男て言うたら俺しかおらんやろ!?」
「…………興味ねぇ。」
表情を全く変えずに龍雅が羽柴くんを睨み付ける。
それと同時に、私を抱き締める腕の力も強くなる。
「りま。」
「羽柴くん……?」
「好きや。」