私のヒーロー=ヤンキー君☆
「……上等だ。絶対にりまは渡さねぇから。」
「覚悟しときや?鳳。」
暫く、沈黙が続いて……
「んじゃ、また来るわ!じゃあな、りま、茉智、鳳ー!」
「二度と来るな、変態チャラ男!!」
「ははは、酷い言い様やなー。」
そう言って笑うと、羽柴くんは教室を後にした。
「…龍雅?」
「………知り合い?」
「え?あ、去年同じクラスだったんだよ。」
「………。」
「龍雅?」
「……た…ねぇ…」
「え……」
「絶対に渡さねぇ。」
掠れた、切なそうな声で囁かれた。