私のヒーロー=ヤンキー君☆
「龍雅……」
「絶対、渡さねぇから。」
「うん……離さないでね。」
「お前が離せって言っても、離してやんねぇから。」
トクンッ…
心臓が跳ねる。
「んー…いつまでラブラブしてるつもり?授業始まるんですけど?」
「あっ!」
「………じゃあ、またな。」
「う、うん…」
「…クックッ…耳まで真っ赤。」
喉を鳴らして笑いながら、クシャッと頭を撫でられる。
その大きくて、温かい手から優しさが伝わる。
本当に温かくて、優しい人。
「……大好き…」
小さく呟けば、優しく笑ってくれた。