私のヒーロー=ヤンキー君☆
「りーまー…」
「うるさい、羽柴!!」
「まだりまの名前しか口にしてへんわ!」
「その声がうるさいのよ!!」
日に日に突っ込む速度が速くなる茉智ちゃんと、それに楽しそうに文句を言う羽柴くんの姿に、みんな毎回笑わされていた。
「また始まったな、痴話喧嘩!!」
「武宮と鳳も大変だよな、毎回さ。」
クラスの男子が笑いながら言う。
「うるせぇな…またしてんのか?コント。」
「「コントじゃないわ!!」」
「……十分息ぴったりだぞ。」
「あはは!さらに冷静な鳳の突っ込みが良いよな!!」
「面白いよね、あの2人。」
「もう〜…茉智ちゃんも羽柴くんも、ちょっと落ち着いて?」
「まったく……いい迷惑だ。」
そう言うと、茉智ちゃんは羽柴くんを睨んで私の横に来る。
「俺も相当嫌われたもんやなー。」
羽柴くんが呟いて、龍雅の横に並んだ。