私のヒーロー=ヤンキー君☆


「りーまー…」
「うるさい、羽柴!!」
「まだりまの名前しか口にしてへんわ!」
「その声がうるさいのよ!!」

日に日に突っ込む速度が速くなる茉智ちゃんと、それに楽しそうに文句を言う羽柴くんの姿に、みんな毎回笑わされていた。


「また始まったな、痴話喧嘩!!」
「武宮と鳳も大変だよな、毎回さ。」

クラスの男子が笑いながら言う。


「うるせぇな…またしてんのか?コント。」

「「コントじゃないわ!!」」

「……十分息ぴったりだぞ。」

「あはは!さらに冷静な鳳の突っ込みが良いよな!!」
「面白いよね、あの2人。」
「もう〜…茉智ちゃんも羽柴くんも、ちょっと落ち着いて?」
「まったく……いい迷惑だ。」


そう言うと、茉智ちゃんは羽柴くんを睨んで私の横に来る。

「俺も相当嫌われたもんやなー。」

羽柴くんが呟いて、龍雅の横に並んだ。


< 97 / 328 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop