kissmark
「最低」

「はっ?」

「ほら、首の後ろ」

「あぁん?」


面倒臭そうに上半身を起こしながら、首の後ろを触ってみせた彼。



……だけど。


見えるわけもない位置。


きっと知らない間に、誰かに付けられたんだろう。



「キスマーク」


「……ああ」


不貞腐れたように言ったあたしに、悪びれもせずに彼は薄く笑った。




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