類は旦那を呼ぶ?
五分後――――…
私はリビングの扉を開けて、ソファに座る旦那の後ろからそっと抱きつく。
「わ、何。急に」
「ううんっ」
私はわざと猫なで声を出して、さりげなく旦那の携帯を取る。
抱きついたまま、ソファをぐるっと回って旦那の横へと座った。
「どっか、出かける?」
可愛らしく、首を傾げてそう言う。
だけど、必要なのは可愛らしさではない。
――――――……胸なのだ。
案の定、旦那の視線は私の胸へと落ちている。