赫の守護〜無自覚溺愛吸血鬼〜

太陽みたいな吸血鬼

 


コンコン

ノックの音がして、キサラの部屋のドアが開けられる。


「キサラ様、おはようございます」

セラの声が聞こえ、キサラは少し目蓋を上げた。


(……眩しい)

キラキラと光るものが目の前にあり、太陽の光が直接自分に当たっているのだと思った。


「セラさん、カーテン閉めて。眩しい……」

寝起きのモゴモゴとした声で言ったのだがセラにはちゃんと聞こえたらしい。

だが、返って来たのは予想していなかった言葉。
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