赫の守護〜無自覚溺愛吸血鬼〜
そんな吸血鬼伯爵の花嫁に選ばれた。

これはもう、本当に--。


「本当に、不運としか言いようがないねぇ」

まさに思っていたことをミラおばさんが言う。


「兎に角、噂が本当だろうが嘘だろうがこの手紙が本物ならそれだけで大変なことだよ。お貸し、村長にも見せてちゃんと確認するから」

そうして奪う様に手紙を持って行ったミラおばさんは、戻って来たときには村長を連れて来ていた。
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