赫の守護〜無自覚溺愛吸血鬼〜
「ち、ちょっと待って下さい。準備って何の事ですか?」

当然の疑問を口にしたキサラに、ダンテは軽く驚いた。


「おや? 聞いておりませんか?」

「何をですか?」

「キサラ様には教養の授業を受けて頂く事になっているのですが」

「……聞いてません」


始めて聞いた。

今の今まで聞かされていなかったことに少しムッとしたが、ある意味納得もした。
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