赫の守護〜無自覚溺愛吸血鬼〜
明らかに怯えた顔でキサラの家を訪れた村長は、キサラを見るなり早々に本題をまくし立てた。

「キサラ、この手紙は本物じゃ。色々と不安はあるじゃろうが、大人しく嫁に行ってくれ」

「……はあ」


村長はキョロキョロと視線を巡らせ、キサラと目を合わせない様にしている。

明らかに、キサラに怯えていた。
いや、正確にはキサラの超不運体質にだが。


「じゃあミラさん、後は頼んだよ」
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