赫の守護〜無自覚溺愛吸血鬼〜
キサラも考えた。


キサラと違い、守られていたメルリナ。

だがそれで自身が受ける不運から逃れられても、周囲の人への影響は防げるものでは無いのではないか?

守られていたからだとか、そういう問題ではない気がした。


なのにセラは何を考えてかとんでもないことを口にする。


「これは本当に早くお二人に結ばれて頂かなくては」

「へ?」

変な声を出してしまったキサラを気にすることなく、セラは蕩ける様な微笑みを浮かべ続けた。
< 156 / 438 >

この作品をシェア

pagetop