赫の守護〜無自覚溺愛吸血鬼〜
「……なに何も無い所で転んでいるんですか」

淡々とした声が掛けられて、手を差し出される。


「あ、有り難う御座います」

セラの手に捕まり立ち上がると、キサラは質問をした。


「……あの、セラさんは子供が好きなんですか?」

あからさますぎて聞くまでも無かったが、一応確認のために。


するとセラはまたも蕩ける様な微笑みを浮かべ、「勿論です」と言った。
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