赫の守護〜無自覚溺愛吸血鬼〜
「あ痛たた……。やっぱりか、来るんじゃ無かったわい! キサラに関わるとろくなことにならん!」

本人に聞こえているにも関わらず、村長は悪態をついて去って行った。


キサラの不運の一番厄介なところは、彼女に少しでも関わった相手にもその不運をお裾分けしてしまうところ。

これはキサラ本人にもどうすることも出来ないことだった。


だから村で一番の強運の持ち主であるミラおばさんしか世話をやいてくれる人がいないのだ。
< 16 / 438 >

この作品をシェア

pagetop