赫の守護〜無自覚溺愛吸血鬼〜
(早く居なくなってくれればいい……)

そう思いながら何とか最後の仕事を終えると、ジュークは食事のために出掛ける準備を始めた。


今日は何処に行こうかと考える。

最近はそれを考えるのも面倒で、同じ女の血ばかり飲んでいる。


長い黒髪の、血の様に真っ赤な服が似合う妖艶な女。

余計な詮索をして来ないから、他の女より楽だった。

だから良く行ってはいるが、女の名前は覚えていない。
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