赫の守護〜無自覚溺愛吸血鬼〜
だから思わず聞いてしまっていた。

「あの、どうして私みたいなただの村娘が花嫁に選ばれたんでしょうか?」

「……」

優しい微笑みのまま沈黙され、首をもたげていた不安が勢いよく起き上がる。


(や、やっぱり私、吸血鬼伯爵のエサにされるために花嫁に選ばれたんじゃないの!?)

不安的中!
そう思ったがダンテは気まずそうに口を開いた。
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