赫の守護〜無自覚溺愛吸血鬼〜
「ここ最近はアンジーの所ばかり行っていましたからね。毎日血を吸われれば流石に命に関わりますから」

だから今日は別の人なのだとクルスは説明する。


「え? あ、あれ?」

(血を吸う? って、じゃあジューク様は食事のためにここに来ているの?)


そう言えばセラも、ジュークが娼婦と関係を持っているとはハッキリ言ってはいなかった。


「それより早く行きましょう。大抵ジューク様は血を吸われたらすぐに帰るので、あまり時間は有りません」

そうしてまた背中を押される。
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