赫の守護〜無自覚溺愛吸血鬼〜
「……」
怒ればいいのか、喜べばいいのか。
いや、これは怒るところだろう。
温和な顔をして結構酷いことを言う。
でも、実際に怒るまでにはいたらなかった。
“愛らしい方”というところに引っかかりを覚えたからだ。
ミラおばさんは素は良いんだからと良く言っていたが、キサラには判断が出来なかった。
自分でもそれほど悪い顔ではないと思うが、どの程度の良い部類に入るのかサッパリ分からない。