赫の守護〜無自覚溺愛吸血鬼〜
「嫌っ!」

訳がわからなくて、どうしていいのか分からなくて……思い切りジュークを突き飛ばした。

体格差もあるため距離はあけられなかったが、彼から離れることは出来た。


「どうして助けたんですか!?」


混乱していたキサラはジュークの考えを探る事もせず、ただどうにも出来ない感情を叫ぶ。


「死なせる訳にはいかないから!? 死にさえしなければあたしがどんな目に合っても構わないって!?」

感情が昂ぶり、抑えが効かなくなる。
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