赫の守護〜無自覚溺愛吸血鬼〜
「もう、何なの? 何を考えてるの?」

またジュークの胸を叩きながら話し出す。


「勝手なことばかり言うし、金髪だし」

「は?」


髪の色がどうしたというのか。と、ジュークは眉を寄せる。

だがポロポロと涙を零しながらジュークの胸を叩いているキサラにはその顔は見えない。


「吸血鬼って言ったら、黒い目に黒髪でしょー。何で金髪に紫の目なのよ。全然吸血鬼っぽく無いのよぉ」

続けて理不尽な事を口にした。
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