赫の守護〜無自覚溺愛吸血鬼〜
『当然です』という言葉を期待した。

なのに……。


「…………」

またもや優しい微笑みのまま沈黙された。

そして彼はその状態のままキサラから離れて行き、ついにはドアから出て行ってしまう。


「……」

(一言も答えないで立ち去られちゃった……)


まさかとは思っていた。

この手の噂はただの噂にすぎない事が多い。
< 24 / 438 >

この作品をシェア

pagetop