赫の守護〜無自覚溺愛吸血鬼〜
何故か今は遠くに行って欲しいとは思っていない。

だが、理由は自分でも分かっていないため物凄く戸惑った。


娼館街での事も、正直自分が何をして何を思っていたのかよく分からない。


ずっと気配はしていたため、キサラがついて来ている気はしていた。

だがまさか来るわけが無いと思って気にしないようにしていたが……。


あのとき、馬がキサラに向かって行くのを見た途端頭が真っ白になった。

気付いたら、キサラを助け出し言いようの無い怒りが込み上げて来た。


その怒りがキサラに対するものなのか、自分自身に対するものなのかは分からないが。
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