赫の守護〜無自覚溺愛吸血鬼〜
キサラの事などどうでもいい。

だが、彼女の周りの出来事に一々イラついてしまう。


(全く、本当に訳がわからない)

ジュークは自身の心を読み取る事が出来なくなっていた。

それがまたイライラの元となる。


その怒りが行き着く先はキサラで、ジュークは彼女に矛先を向ける事しか出来なかった。



スヤスヤと眠るキサラに覆いかぶさる様な形でベッドに手をつく。

まだ幼さが残る顔立ち。

だが一つ一つのパーツは整っている。

確かにあと数年もすればいい女になるだろう。
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