赫の守護〜無自覚溺愛吸血鬼〜
自分のした事が信じられなかった。

だが、その唇には確かに感触が残っている。


柔らかく、美味しそうな桃色の唇。

本当に食べてしまいたいほどに美味そうで……。


ジュークはキサラの唇を味わったのだ。


「っ!」

自分のしたことが本気で信じられない。


(俺は、なんて事をっ!)

自分から女にキスした事など無かった。

なのに、初めて自分からしたキスは寝込みを襲ったもの。
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