赫の守護〜無自覚溺愛吸血鬼〜
「何なの貴方。勝手な事を言って! 私はそんな事思って無いわ!」

意地を張って全てを否定するアンジーだったが、フードの人物は本当に何もかもを見透かしている様だった。


「本当に?」

「っ!」


動揺を見せたアンジーに、その人はフードの下から見える口をニヤリと歪める。


「あまり警戒しないでください。私は貴女の味方です」

「味方ですって?」


突然現れ、自分の心を見透かす謎の人物。

味方だなどと言われてもすぐに信じられる訳が無い。
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