赫の守護〜無自覚溺愛吸血鬼〜
その後彼は一切キサラを見ずに部屋を出る。
太陽の光に躊躇いドアの所で足を止めたが、意を決して走り去った。
セラが前の様に日傘を用意していたのだが、キサラに情けないと言われた事を気にしているのか、あれから日傘を使わなくなった。
(無理しなくても良いのに……)
情けないと言ってしまった手前今更撤回する事も出来なくてただそう思う。
まさかここまで気にしているとは思わなかったのだ。
「キサラ様」
「え?」
「早くお着替え下さい。ご朝食が冷めてしまいます」
「あっ、ごめんなさい」
セラの指示にキサラは慌てて着替え始めた。
と、最近のキサラの朝はこんな風にして過ぎて行くのだ。
太陽の光に躊躇いドアの所で足を止めたが、意を決して走り去った。
セラが前の様に日傘を用意していたのだが、キサラに情けないと言われた事を気にしているのか、あれから日傘を使わなくなった。
(無理しなくても良いのに……)
情けないと言ってしまった手前今更撤回する事も出来なくてただそう思う。
まさかここまで気にしているとは思わなかったのだ。
「キサラ様」
「え?」
「早くお着替え下さい。ご朝食が冷めてしまいます」
「あっ、ごめんなさい」
セラの指示にキサラは慌てて着替え始めた。
と、最近のキサラの朝はこんな風にして過ぎて行くのだ。