赫の守護〜無自覚溺愛吸血鬼〜
本当にそう思っているのかどうか。

淡々とした声からは恐縮している様には感じられ無い。


(セラさんって、メルリナ様にもこんな感じなのね)

驚きと、軽い呆れでキサラは手を止めセラを見る。

すると。


「手は止めない!」

すかさずメルリナに叱咤されてしまった。

彼女もかなりスパルタだ。


こうして様々なレッスンをしながら日々は過ぎていく。

このまま何事もなく日が経つと思っていた。


だが、キサラの不運は筋金入り。

事件は起こった。
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