赫の守護〜無自覚溺愛吸血鬼〜
(はっ! まさか花嫁にするとか言っておいてあたしの血だけが目的とか?! 会った途端首に噛みつかれて血を吸いつくされるのね!)

死の危険を感じキサラは思わず身震いした。


迎えに来た御者がそれは無いと否定していたが信用は出来ない。

所詮悪の手先だ。


視線を落とすとお気に入りのドレス。

とは言っても、貴族のお嬢様が着るような豪華なものではない。
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