赫の守護〜無自覚溺愛吸血鬼〜
「アンジーさんが来る? クルスさんはどうしたの?」

アンジーを引き止めていてくれたクルス。

彼は振り切られてしまったのだろうか。


「あの男には少し眠って頂きました。今は彼にいて貰っては困りますから」

唯一見える口元が謎の笑みを浮かべる。


(この人、何者なんだろう?)

口ぶりからアンジーの味方なのだろうとは思うが、それ以外の事は何も分からない。

何より見るからに怪しくて、全てが謎だ。
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