赫の守護〜無自覚溺愛吸血鬼〜
そんな風にフードの人物を観察していると、また木霊する様に声が森に響き始めた。
「何処? あの子は何処に逃げたの!?」
アンジーの声だ。
という事は、フードの人物の言うとおりクルスは眠らされてしまったのだろうか。
何にせよ、アンジーを引き止める事が出来ない状態になったのだろう。
(どうしよう……。と、とにかく逃げなきゃ)
少し狼狽《うろた》えたキサラは、とにかくアンジーに捕まるわけにはいかないと逃げようとした。
「何処? あの子は何処に逃げたの!?」
アンジーの声だ。
という事は、フードの人物の言うとおりクルスは眠らされてしまったのだろうか。
何にせよ、アンジーを引き止める事が出来ない状態になったのだろう。
(どうしよう……。と、とにかく逃げなきゃ)
少し狼狽《うろた》えたキサラは、とにかくアンジーに捕まるわけにはいかないと逃げようとした。