赫の守護〜無自覚溺愛吸血鬼〜
珍しい灰色の髪。

そして今は目蓋で閉じられているが、男の記憶が確かならば瞳の色はグリーンだ。

新緑の様な、澄んだ緑。


何故、この娘はここにいるのだろう。

確かに選んだのは自分で、呼び寄せたのも自分だ。


だが、それは一族の者たちに急かされたからだ。

自分の意志などほとんど無い。
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