赫の守護〜無自覚溺愛吸血鬼〜
アンジーの中で、キサラに害を加える意力が全く無くなってしまったことをジュークは悟った。

そうして決着がついたとき丁度良くクルスが現れる。


「あ……。アンジー?」

真っ先にアンジーに駆け寄り、肩を抱く。
その表情は純粋に彼女を心配しているものだった。


(クルス……分かりやすいな)

軽く息を吐きながらジュークはそう思う。



自分の心には中々気付かないのに、他人の心には気付くのか。

そう突っ込める人間はこの場には居なかった。
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