赫の守護〜無自覚溺愛吸血鬼〜
何にしろ、ジュークにとってクルスの登場は助かった。
アンジーを街まで送って行く気はさらさら無いが、だからと言って夜中にこんなひと気の無い森に女一人放置する訳にもいかない。
クルスがアンジーに惚れているのならば、快く彼女を送ってやるだろう。
「クルス、その女を街まで送ってやれ」
「はい……」
命じた言葉に力なく返事をしたクルスは、アンジーの肩を抱いたまま立たせ歩かせた。
二人の姿が見えなくなってから、ジュークはやっとキサラに顔を向ける。
「………………寝てるのか?」
アンジーを街まで送って行く気はさらさら無いが、だからと言って夜中にこんなひと気の無い森に女一人放置する訳にもいかない。
クルスがアンジーに惚れているのならば、快く彼女を送ってやるだろう。
「クルス、その女を街まで送ってやれ」
「はい……」
命じた言葉に力なく返事をしたクルスは、アンジーの肩を抱いたまま立たせ歩かせた。
二人の姿が見えなくなってから、ジュークはやっとキサラに顔を向ける。
「………………寝てるのか?」