赫の守護〜無自覚溺愛吸血鬼〜
*****

フカフカのベッドはとても気持ち良くて、キサラは夢も見ずに眠っていた。

そんな安らかな眠りが突然妨げられる。


何が起こったのかすぐには分からなかった。

ただ苦しくて、急激に意識が浮上する。


目を開けると、薄闇の中タンザナイトの瞳が自分を見ていた。

青紫の瞳は切れ長、整った顔立ち。
そして一つに纏めている金糸の髪。

見た瞬間の感想は、綺麗……だった。
< 37 / 438 >

この作品をシェア

pagetop