赫の守護〜無自覚溺愛吸血鬼〜
「それは俺も、と言う事か?」

ジュークも知らない事だったのか、そんな質問をしていた。


だが答えたのはダンテではなくメルリナだった。

「勿論よ? 貴方キサラの血を飲んだのでしょう? ならばもう人と同じ様に暮らせるはずでしょう? 他の女の血なんか飲まないで、普段は私達と同じ食事をしましょうよ」

当たり前の様に言われジュークは変な顔をしていた。


朝日が平気になっただけでは無く、食事も人間と同じ物を食べる事ができるようになるのか。
と、キサラは感心する。

(ジューク様のご先祖様に呪《まじない》を掛けた魔女って結構凄い魔女だったのかもしれないわね)

などと考えていると、ふとセラと視線が合った。
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