赫の守護〜無自覚溺愛吸血鬼〜
そんな思いまでして会いに来てくれた神父様には本当に感謝していた。

家の中で自分の服の繕いものばかりしていたキサラ。

時間が余りまくって退屈だった。


その時間を読書に当てると良いと言ってくれた。

本は心の栄養だからと。


そのおかげでキサラは沢山の知識を得た。

貴族のマナー本や彫刻の彫《ほ》り方など、役に立つとは思えないものもあったが……。
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