赫の守護〜無自覚溺愛吸血鬼〜
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(まだワインの匂いするなぁ……)

セラに手伝って貰いながら体を拭き、部屋に置いてあったドレスに着替えた。


セラは手伝いながら。

「本当に面白いくらいの不運っぷりですわね」

などと無表情で言うので、キサラは苦笑いするしかなかった。


夫には初対面で首を締められ、義理の母との食事会ではワインをかぶり。

本当に、面白いくらいの不運っぷり。
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