赫の守護〜無自覚溺愛吸血鬼〜
「ごめんなさいね。うちのメイドが失礼なことをして」

キサラの目の前に紅茶を起き、メルリナが謝った。


食後、場所を改めて話そうと言われメルリナの私室へと招待された。

まさにお姫様の様な部屋。

とはいっても、年齢に合うような落ち着いた色合いを使っている。

これがメルリナの趣味ならセンスが良いと、少ない知識の中で思った。


「いえ、慣れていますので」

気にしないで欲しいというつもりで言ったのだが、メルリナは目を潤ませキサラの手を掴んだ。
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