赫の守護〜無自覚溺愛吸血鬼〜
ガタリと、突然テーブルが傾く。

そしてテーブルの上に乗っていたティーカップとポットがキサラとメルリナに向かって来た。


さっきはワインだったが、今度は紅茶。

紅茶は勿論、ポットには熱いお湯が入っている。


(危ない!)

とっさにメルリナを庇う様に抱き寄せた。


熱いお湯が降りかかるのを覚悟して目を閉じたが、なかなか時は来ない。
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