赫の守護〜無自覚溺愛吸血鬼〜
「でも、貴女に来てもらえて良かったわ。これでジュークが貴女の血を飲めば、人と同じ様に暮らせる様になる」

そう希望を口にするメルリナ。

だが、それが現実となるかは微妙だった。


メルリナ自身も気付いているのだろう。

言葉にしているのは希望でも、その表情は悲しいままだ。


キサラはそんなメルリナの心も汲み取って、自分がやるべき事を考える。

色々思う事はある。

だが、やるべき事は決まっていた。
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