赫の守護〜無自覚溺愛吸血鬼〜
「おはようキサラ、今日の野菜持ってきたよ!」

元気の良い声が狭い家に響く。

だがミラおばさんは固まっているキサラを見て「どうしたんだい?」と近づいてきた。


そしてキサラの持っていた手紙に気付き蒼白な顔をする。

ミラおばさんは読み書きは出来ないが、流石に封筒の印章には気付いたらしい。


「キ、キサラ。これは……」

そこで初めてキサラは動いた。
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