もっと深く
「無理ならできないと言いなさい」
「できます! 最後まで私にやらせてください!」
懇願する私を、あなたは一瞬、驚いたような表情で見下ろした。
「危なっかしくて、見ていられないんだが」
見ていられないなんて、嘘。
私はいつも感じている。
あなたに見守られていることを。
あなたに支えられていることを。
だけど、あなたがわからない。
あなたが私に何を求めているのか。
私をどうしようとしているのか。
混乱したまま、あなたを見上げた。