もっと深く
目が合うと、余計に深くなるそこに、体の芯がぞくぞくした。
怖い。
でも、もっと見ていたい。
触れて、確かめてみたい。
「……何か言いたいことがあるのなら、はっきり言いなさい」
そんな風に言われたら、余計に言い出せないことも、きっとお見通し。
ここに私事は持ち込まないようにと教えてくれたのも、あなただから。
『今夜7時半、駐車場で』
コピー用紙に挟まれた付箋紙の伝言を見つけて、またぞくりと体の奥が震えた。