君の声がききたい
また笑う隼人。

俺に気を使っているのが、目に見えてわかった…

沙和と同じだ。





「俺、義足になってから…学校では、普通クラスから特別クラスになってさ…」

「あ、じゃあ…」

「そう。沙和と小学校の時は、同じクラスだったんだよ」

「そうなんだ…」


余計に仲良いはずだ。




「特別クラスで俺も手話覚えてさ…沙和と一緒に。」




「へえ」


だから、隼人も手話できるわけか。



「俺でも手話覚えられっから大丈夫だよ。奏だってできるって。」

「……さ、サンキュ(汗)」


隼人にも筒抜けかよ(汗)

…いいけど。




〜〜〜♪〜♪


「あ、ごめん電話だ。ちょっと電話してくる!」

「俺、そこの喫煙所にいるから」

「わかった」


電話がかかってきたらしく、隼人はベンチから離れた。

俺は、近くにあった喫煙所でタバコを吸う…








「ごめんごめん」


しばらくすると…隼人が戻ってきた。




「終わった?」

「うん。俺フットサルやっててさ…その仲間からの連絡で……あ、俺もタバコ吸お」


え。
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