君の声がききたい
隼人は俺よりもサッカーやフットサルに詳しくて、いろんなことを教えてくれた。


今度、隼人がよく行くというスポーツショップと、スポーツBARに行く約束をした。

かなり楽しみだ…











――『なんか嬉しそうだね』

「え…」


沙和が、怪しい目つきでそう言った。



あれから水族館を出て、ちょっと早い夕飯を食ったあと…隼人たちと別れた俺たち。

本当はもっと隼人とサッカーの話で盛り上がりたかったけど…沙和とハルちゃんに止められて、今は沙和のマンションの下で雑談中…





――『今度隼人のフットサルチームの見学行くんだ!』

――『ふーん』

――『あとスポーツショップとBARと、隼人んちにあるサッカー雑誌見に行くんだ!』

――『ふーん』


「…なにその顔(汗)」


沙和はブスッとした顔をしている。




――『さっきからず――っと隼人とサッカーの話ばっかりっ!』

「ああ…ごめん(汗)」


つい。



――『少しは、水族館で買ったこのぬいぐるみをいじってよ』


沙和が抱いているのは、さっき水族館で買ったらしい白イルカのデカいぬいぐるみ。




――『そんなくだらないもん買うなよ(汗)』

――『くだらなくなんかないよ!ハルとお揃いで買ったんだから!』
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