君の声がききたい
そんなの揃えてどーすんだ(汗)

女の感覚はよくわかんねえ。




――『もっとさー…今日の水族館の話とかしようよ〜』

「はいはい(汗)」


断るとめんどいので、従うことにします(汗)





――『今日のお弁当おいしかった?』




不安そうに聞く沙和。



――『聞きたいことってそれ(汗)?水族館の話じゃなかったの?』

――『いいから教えてよー』


俺の服を引っ張る沙和。




――『うまかったよ』

――『本当に?』

――『うん』

――『なにが一番おいしかった?』

――『うーん…全部』

――『本当〜?』

――『嘘ついてどーすんだ(汗)』

――『だって〜奏ってば、黙々と食べてるだけで、全然感想言ってくれなかったじゃん』

――『“うまい”くらいは言っただろ?』

――『言ってないよー!ずっと奏の口元見てたけど、言ってなかったもん』


よく見てんな(汗)

話題変えよ。





――『そろそろ家入ったら?明日学校だし…』


俺がそう言うと、沙和は携帯の時計を見る。

俺は立ち上がり、体を伸ばした。



――『まだ大丈夫だよ』

――『なんか冷えてきたし…風邪引くぞ。』

「………」
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