君の声がききたい

危険人物

ひゅう…

時たまひんやりとした風が吹く。



――『寒いな』

――『ちょっとね』


沙和と付き合ってから、約数分後。

外にいるのが、ちょっときつくなってきた。




――『家入れよ。マジで風邪ひくって』

――『ってゆうか、外にいないで家に来ればいいんだよね』

――『え…』

――『家行こ』

――『え゙…』


俺の服を引っ張る沙和。



“家行こ”って…

それはまだマズくねぇか(汗)




――『ほら、早く〜』

「………(汗)」


さっさとマンションに入って行く沙和。

俺はちょっと戸惑ったが、沙和のあとをついていき、マンションに入った。








ガチャガチャ

ガチャ


部屋のドアを開ける沙和。

沙和の部屋は、2階の角部屋。



――『入って〜』

「お邪魔します…」


沙和のあとに続き、玄関に入ると……




「「わんっ」」





< 116 / 314 >

この作品をシェア

pagetop