君の声がききたい
今の俺の手話だって…完全にぎこちないし・・(汗)

頭で考えてることを、手で表すのって、意外と難しい…





――『そっか。じゃあ指使いの練習だねー。昔学校の先生に教わった作法で教えてあげる〜』

――『お願いします…』

――『ふふ。まずね〜・・・』

それから1時間余り…

俺は沙和と手話の勉強をした…





――『ちょっと休暇しよっか』


沙和が手をぐーんと伸ばす。


タバコ吸お。

俺はキッチンに行き、タバコに火をつけた。



「フ――…」


口から白い煙を出す…

すると、沙和がリビングからキッチンを覗き込んでくる。





――『どした?』

――『お風呂入ってきてもいい?』


!!


え、風呂(汗)




――『シャワーだからすぐだよーちょっと待ってて』

「あ、ちょっ…」


着替えらしきものを持って、バスルームに入ってしまう沙和。





マジかよ(汗)


このタイミングで風呂に入るあいつは…

一体なにを考えてんだ……?



そんなことを思いつつも、

頭に浮かぶのはただ一つ・・・
< 122 / 314 >

この作品をシェア

pagetop